2008.05.01 Thursday |
やっぱりラテンポップはバラードに帰結する、ルイス・フォンシの「EXITOS 98:06」 |
![]() Exitos: 98:06 Luis Fonsi 2006年にリリースされた、ルイス・フォンシ(Luis Fonsi)の「EXITOS 98:06」(翌年デラックスエディションリリース)。ここには、デビューアルバム「Comenzare(1998)」から「Paso a paso(2005)」まで、5枚のスペイン語アルバムから選りすぐった11曲と、未発表作品2曲が収められている。特に2003年までのヒット曲については、ほぼ全てを網羅していると言ってもよい。唯一の英語盤「Fight the feeling(2002)」の曲が全く収録されていないことも、むしろ潔いと評価できる。プロデュースはレベルデ(RBD)やラ・キンタ・エスタシオン(La 5a estacion)を手がけたアルマンド・アビラが担当した。 さて、ここに収められたフォンシの伸びのある美しいボイスで語られるバラードの数々を聞くと、つくづくラテンポップは、バラードに帰結するのだと思わずにいられない。特にフォンシの場合、短調のスローからわずかにテンポが早いバラードで、かつサビの感情的な盛り上がりがとても劇的であるような曲において彼の長所を一番生かすことができるように思える。例えば、3曲目の「Nada es para siempre」や、5曲目の「Me matas」のようなスタイルの曲である。もちろん、「 Quisiera poder olvidarme de ti」のようなスローのラテン定番バラードも、それなりに彼の世界に浸れて良いと思うのは事実だ。 ただこのジャンルは数多くの同郷人や他国のライバルがしのぎを削るラテンポップの主戦場とも言え、彼の魅力を100%引き出せる上述のようなスタイルで勝負する必要があるだろうと感じる。 |









